
旦那がいるのに不倫をしている人は、基本的に社会から批判されます。
そもそも不倫というのがタブーですよね。
旦那がいるのに、わざわざリスクを冒して不倫をするなんて考えられないと世間は言うでしょう。
でも、「不倫」と一言で片づけられるものなのでしょうか。
私はそうは思いません。
「不倫」をするからには、何かしら原因や理由があると思うんです。
例えば、旦那からDVを受けていたり、ひどい言葉を言われることが多くて家に居場所がないから、不倫という居場所を拠り所にしていたりと、いろんな人がいます。
または、旦那に満足できず、たまたま出会ってしまった人に惹かれてしまって、恋に落ちて行ってしまう人もいます。
単に「不倫」といっても、他人からは、その人がどんな環境にいてどうやって不倫という関係になってしまったのかを理解している人は少ないでしょう。
私も、旦那と結婚した後不倫をしていたので、その気持ちはよくわかります…。
私の場合、なぜ不倫をしたのか、お話していきます。
Contents
旦那がいるのに不倫をする前

私は裕福な家庭に生まれました。
父親は会社を経営していて、母親は専業主婦でした。
父親の会社はわりと大きな会社で、一般的に多くの人に知られている会社です。
私が25歳の時、当時7年間付き合っていた大好きな彼氏から「別れてほしい」と振られてしまいました。
別れたい理由を聞くと、「別に好きな人が出来たから、別れたい。俺はその人となら将来のことを考えられるんだ」と言われました。
私はこの人と結婚するのかなと思っていたので、いきなりそんな別れ話をされてショックでしばらく立ち直れませんでした。
食欲もわかなかったのであまり食べ物もとらず、寝ると彼との夢をみてショックで大号泣してしまうような毎日が続きました。
それを見かねた両親は、私に見合い話を持ってきたのです。
相手は父親の会社で働いている人で、父親のお気に入りの部下だそうです。
年齢は30歳で、これからは昇進をしていくこと間違いなしと、父が太鼓判を押すほどのデキる人のようでした。
私は正直気が乗りませんでしたが、元カレのことを少しでも忘れるためには、何か夢中になれることや元カレのことを考えなくてもいいようにほかの男に会って忙しくすればいいと思い、とりあえず一度会ってみることにしました。
お見合いの日、私はその時も、元カレのことを思っていました。
それでも、もしお見合い相手がよっぽどの変な人でない限りは、お付き合いをしようかなと、半ばやけくそになっていました。
そして実際に顔合わせをして、私は想像通りの人だなと思いました。
30歳という落ち着きなのか、性格なのかはわからなかったですが、とにかく物静かで淡々と話す人でした。
しかし冷たい雰囲気かといわれるとそうではなく、もちろん笑うし、話してくれるし、なんとなく柔らかい雰囲気の人だと思いました。
思いっきり盛り上がるような感じではありませんが、頭がよくいろんな話をしてくれて、私は、この人とならお見合いを進めてみようと決めました。
旦那との結婚

お見合いの日に、お互いお見合いを続けることに同意したため、週に1回は少なくとも会おうということになりました。
デートは映画を見たり、おいしいものを食べにカフェやレストランに行ったり、少し遠出をして遊びに行ったりと、ごく普通のデートです。
何回か会ううちに、彼は喜怒哀楽の表現は小さいですが、真面目でとても誠実な人だとわかりました。父がほめていたように、頭もいいし、将来は出世できると父親に認められているため、この人との結婚を考えるようになりました。
しかし、元カレのように好きかといわれると、そうでもありません。
誠実だし優しいし、彼のまとう空気感は安心しますが、恋愛感情は持っていません。
強いて言うなら、家族や幼馴染といった感じで、ドキドキは全くしませんが、自分をさらけ出しても大丈夫だと思えるような人だと思いました。
というか、そもそもこの人は私が相手でいいのか気になりました。
彼に聞いてみると、「もうこの年で恋愛も疲れるし、恋愛よりも仕事をしていたいから、だれかいい人を見つけるのがめんどくさかった。
そこで社長(私の父親)に、娘が元カレに振られて今フリーなんだけど、一回お見合いどう?
ちょっと気が強いところもあるけど、根はやさしい子だから、君と結婚をしてくれたら私もうれしいと言われたため、お見合いをすることを決めたんだ」と話してくれました。
実際に私と会って、この人ならきちんと家のことを任せられそうだと思ってくれたので、お付き合いを進めることにしたんだそうです。
私はそれを聞いて、彼も私と同じような気持ちなんだと思い安心しました。
彼も私に特別恋愛感情があるわけではなく、結婚相手として「無難」だから付き合っているとわかれば、こちらも無理して好きにならなくてもこのままお付き合いをしていけると思えて気が楽になりました。
そしてお付き合いをして半年後、私たちは結婚をすることになりました。
半年経っても、私たちの関係は相変わらずで、最初のころよりお互い素を出せるようになったくらいです。
それでも、彼といる時間は気が楽だったし、結婚するならこれくらい楽でいられるほうがいいと思ったし、何より父のお勧めの人だから安心でした。
旦那がいるのに不倫をすることに…

\結婚生活を始めて二年。
私たちはずっと変わらない距離感で生活を続けていました。
彼も私も、お互い好きという感情はないけど、お互いが必要だから一緒にいる。
そんな関係です。
私は結婚をしてから、仕事を辞めて専業主婦になりました。
彼の希望です。
彼は、自分の奥さんには働かずに、家のことをきちんとやってほしいという人でした。
専業主婦の生活は、毎日同じようなことを繰り返しているだけの日々でした。
朝起きて一緒に朝食を食べて、彼を見送ってからは部屋の掃除と洗濯、午後は買い物に行って、料理をして、時間が余ったら本を読んだりテレビをみたりして、彼が帰ってきたら一緒によるご飯を食べてお風呂に入って寝る。
それの繰り返しです。
しかも、彼は父の言葉通りに昇進をしたため、仕事が忙しくなって夜遅く帰ってくることがほとんどです。
私は一日のほとんどを一人で過ごし、たまに友達と会って遊ぶくらいでした。
こんな毎日を過ごしてきて、私はどんどん自分がむなしくなっていきました。
時々、自分は奥さんではなく、彼の家政婦になった気分にもなりました。
そんなある日、私がいつもの行きつけの本屋さんに行って何かいい小説がないか探していると、隣にいたイケメン書店員さんが、おすすめの本を教えてくれました。
その本は、私が好きなホラー系や推理系のタイプの本ではなく、ド定番の恋愛ものの本のようでした。
私は最初、そのお勧めの本はやめようかと思いましたが、店員さんがものすごく推してくるので、とりあえず一冊だけ読んでみようかと思い、それを買うことにしました。
店員さんは子供のように無邪気な笑顔で「お買い上げありがとうございました!」と言って、私を送り出しました。
家に帰って早速読んでみると、恋愛小説だけど、久々に純粋な恋愛ものを読んだからなのか、すごくのめりこんで読んでしまいました。
恋愛ものだけど、泣ける要素もあって、私は今までとは違うジャンルの本を読む機会をくれた店員さんに心の中で感謝しました。そして、私はその日、初めて本を一気読みしました。
数日後、新たな小説を求めてあの本屋さんに行くと、あのイケメン店員さんがいたので、私は先日のお勧めの本の御礼を伝えに行きました。
すると店員がまた、おすすめの本を選んでくれるというので、私はそのおすすめの本をまた買うことにして、すぐその日のうちに読みました。
するとこれまたとても面白い内容で、今度はコメディ要素の入った友情物語でした。
今まで読んだことのないタイプの本を紹介してくれるので、私はそれ以降、本を買う時はまずあの店員さんに聞くようになりました。そして店員さんも笑顔で対応をしてくれるので、とても気持ちがよかったです。
そして私は、あの本屋さんに行って店員さんにおすすめの本を聞いて読むのが、いつしか日々の生活の楽しみになっていました。
ここまで面白い本ばかりなのが不思議でしたが、とても好みが合うのかなと思い、私はゆっくり彼とお話がしたいなと思ったので、後日本屋さんに行ったときに、店員さんを食事に誘いました。彼は快く了解してくれ、その日一緒にランチに行くことになりました。
彼は私の3歳上で独身でした。イケメンだからモテそうなのにというと、「まだまだ独り身を楽しみたいし、そもそも、気の合う子がいない」と言っていました。
話していると本当に楽しくて、時間を忘れてずっとお話をしていました。
彼とは好みが似ていて、好きな食べ物、好きな映画、趣味など、話が合うものばかりで、私も久々に時間を忘れて楽しみました。
そろそろ夜ごはんを作るために帰らなきゃと思い、お別れしようと思いましたが、私は名残惜しくて、「次またごはんに行きませんか?」と誘うと、「僕も誘おうと思っていたのでうれしいです」と言ってくれ、その時ドキっとときめいてしまいました。
すぐに私たちは次に会う日を決め、その日は別れました。夜、私は彼との時間を思い返して、胸がどきどきしました。
夫にもこんな気持ちにはなったことがないのに、彼には胸がときめくなんて、私自身に戸惑いました。しかし、せっかく仲良くなったし、今後も会うだけなら大丈夫でしょうとこの時は思っていました。
夫が仕事でいない時間をみて、頻繁に本屋に通いつつ、彼とも食事に行く回数を増やしていきました。彼との時間は飽きることがなく、むしろ、彼との話を聞くというよりも彼と会うことに自分が毎日楽しみにしていることに気が付きました。
私は、これは恋だと認めざるを得ませんでした。
もっと彼のことを知りたいし、彼のそばにいたい。
でも私には夫がいて、その安定した生活も壊したくない。
その葛藤で悩むことになりました。
それを打ち破ったのは、書店員さんでした。
ある日、彼は私に「旦那さんがいてもいい。こんなに気が合う女性に会えたのは初めて。旦那がいてもいいから俺と付き合ってほしい」と告白をしてくれたのです。
私はその時、女性としての喜びを感じました。
「私は主人と別れる勇気もなければ、今ここであなたの告白を断ることもしたくないの」というと、彼は「それでもいい。」と言ってくれ、私たちは「不倫」という関係でお付き合いをすることになりました。
旦那がいるのに不倫をしている自分…葛藤する日々

彼との不倫関係は順調に進んでいて、一年が経ちます。
旦那にはばれないまま、うまく付き合えていますが、私は最近ふと思うことがあります。
旦那がいるのに不倫をしているのに、旦那との安定した夫婦生活はそのままにしたいし、女性として扱ってくれる不倫相手ともドキドキした関係を続けていきたいし、でもそんなことを思う自分が嫌になることもあります。
別れなきゃいけないのにと思うのに、できない。
しかも、最近は、不倫相手の彼が私にまっすぐな愛情表現をしてくれて、私は女性として大切にされている、愛されていると感じるのです。
夫は私のことを、自分の妻で家のことをなんでもしてくれる人と思っているでしょうが、そこに愛は感じられません。
そもそも私たちは、お互い恋愛感情というよりもお互いのなんとなくの雰囲気で結婚しましたから…。
たまに、夫と結婚したのは早まったかなと後悔することもあります。
もし結婚せずに不倫相手と出会っていたら、私は迷わず彼と結婚を決めたでしょう。
でもそれは今考えても仕方がないことだとわかっています。
これからも私は葛藤を続けることになるでしょうが、それでも今の私は不倫をする前よりも幸せです。
旦那がいるのに不倫をする人って、いろんなタイプの人がいます。
旦那とはなんとなくで結婚したけど、その過程があったからこそ彼に出会えたのかと思うと、それまでの人生を恨むこともないし、むしろ旦那にも感謝をしています。旦那は相変わらずですが、お互いうまく需要と供給の関係で成り立っているし、夫婦関係ってそれでもいいんじゃないのかなとも思います。
愛があるのは一番いいことですが、私が見つけた愛は、夫婦間ではなく、不倫相手だった。
それだけのことです。
私は、これからもこの関係は続けていこうと持っています。